2021年の芥川賞受賞作と直木賞受賞作

日本の権威ある文学賞である、芥川賞と直木賞。2021年1月20日に、そんな第164回芥川賞・直木賞受賞作が発表されました。本記事では、最新第164回の受賞作のご紹介をしていきます。

芥川賞、直木賞とは?

その前に、芥川賞、直木賞とはどんな文学賞なのでしょうか?こちらの記事で詳しく解説していますが、どちらも日本で一番注目度が高く、信頼が置かれる文学賞です。どちらも1935年に設立されました。また、あまり知られていない事実ですが、両文学賞とも菊池寛氏という同一人物の働きかけにより設立されました。

芥川賞は無名の若手作家による、芸術性の高い「純文学」、直木賞はストーリーの面白さを重視した「大衆小説」がそれぞれ選考対象となっています。

第164回 芥川賞 受賞作は 『推し、燃ゆ(宇佐見りん)』

1999年生まれの作家宇佐見りん うさみ・りん著の圧巻の第二作。アイドルの追っかけをテーマとした作品です。世代の文化がうかがえるテーマと、瑞々しい書き口が魅力です。若干21歳の宇佐見りん氏はデビュー作『かか』で三島賞候補となっており、第56回文藝賞を受賞しています。

あらすじ

「逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。」

宇佐見りん うさみ・りん

1999年生まれ。2019年「かか」で第56回文藝賞を受賞。同作を単行本化した『かか』でデビュー。

第164回 直木賞 受賞作は『心淋し川(西條奈加)』

西條奈加 さいじょう・なか氏による時代小説である本作。西條奈加氏は、第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した経歴を持ちます。収録されているのは全六話。どこか物悲しくも、そこここに生きる希望や喜びが光る、なんとも味わい深い短編作品たちです。幅広い年代の人が楽しめる小説です。

あらすじ

舞台は、東京(江戸)は千駄木町の淀んだ川のある一角。そこに建つ長屋には、同じ男性の愛人4名(全員不美人)が同居生活を送っています。主人公はそのうちの一であり、一番の年配者であるおりき。先行きに不安を覚えていた彼女はは、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして…(「閨仏」)

西條奈加 さいじょう・なか

1964年生まれ。東京英語専門学校卒。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。

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